医学部受験の基礎知識

医学部受験の基礎知識

医学部入試の最新情報 医学部はどのくらい難しいか?

【国公立】非常に難しい。最近、弘前はちょっと簡単?

共通テスト82%、できれば85%以上。

→他の大学ではほぼない。今は医学部以外では旧帝でも8割はいらない時代。

→少なくとも旧帝に受かる力が必要。

→推薦入試がたくさんある。→勉強以外でもしっかり評価してもらえる。

→学校の評定が良ければ通る可能性はある。

→ただ、国公立医学部の推薦入試にはほぼ共通テスト必須。結局、そこで8割必要。(たまに7.5割のところもある)6教科8科目やらなければならない。

問題が難し過ぎない(京都府立医科大などの単科医科大学は難しい)科目数が少ない場合がある。北大や九大は旧帝の中では簡単と言われているが問題はかなり難しい。このレベルになるといくら勉強しても出来ない人もいる。しかし、国公立医学部ならどこでも良いということなら問題が易しい所もなくはない。

→このように、選択肢がたくさんある中から選ぶことができるのがメリット。

→高校生の間に4000-5000時間の勉強が必要。8000時間勉強しても受からない人もいる。

【私立】こちらも非常に難しい。保護者世代とは違う。

私大医学部偏差値の推移

1985   2024

慶応大学医学部     70     72.5

慈恵医科大学                  56     72

順天堂大学医学部    55     70

東海大学医学部     45      65

早稲田大学理工     65      67

→川崎医大、女子医は学費が上がって最下位二校。

あとは帝京。科目数が少ない。

医学部合格には一般的には早慶理工くらい必要と言われる。しかし、上記三校(川崎医科、女子医、帝京)はそこまでの負担はない。早稲田の教育、あるいは少し低く見積もると、上智・理科大レベルの難易度。早慶は東大京大を除く旧帝より上か同じくらいの難易度。そこよりはちょっと落ちる。

私立医学部特有の難しさがある。面接や小論文の重要性が高い。

→ 対策がしにくい。というか、そこに時間をあまり使えない。ある程度コミュニケーション能力が高い人が通りやすい側面はある。難しさはその対策にまで手が回らないが故の難しさとも言える。

問題傾向が大学ごとにバラバラ。私立医学部でしか出ない分野もある。例えば物理の原子分野はほとんどの大学で出ていなかった。私立医学部では出ていない時代でも出し続けている所もあった。化学の有機の高分子や生化学が非常にたくさん出される。計算が非常に大変で時間が足りない所もあれば、時間はあるが、問題が難しい所もあれば、問題が簡単だけど非常に高い得点率が必要な所もある。

つまり、同じようなレベルにたくさんの大学があるようにも見えるが、大学によって問題傾向が違うので、最終的にどこを受ければよいか選ぶ難しさがある。

早稲田や上智、理科大、慶応は、同じ方向性の中にあるが、そうではない所に難しさがある。

★お金で選ぶ難しさ。

受験日程によってお金がかかるかどうかが変わってくる。

→受験日程を作る難しさ。

そもそも私大医学部は受験料が6万くらいかかる。その上、日程が1次試験、2次試験があって「2次試験がこの大学と被ってしまうから、この大学は申し込んでおくけど受けられないかも知れない」とか「この大学とこの大学は同じ日に試験があるから、両方とも申し込んでおいて、その後の状況次代でこちらを受けよう」とか「入金の締め切りがこちらの大学の合格発表より先にあるから3つに入金しなければいけない」とか、上手く行きすぎると3つの私大に入金しなければいけないとか。そうすると、私大の初期費用は普通に300-400万かかるから、3校納入すると、普通に1000万以上のお金を用意しておく必要がある。しかも、入学金は基本持っていかれるから、そういった意味でお金の準備面の大変さはある。このように、受験以外で考えなければならないことが多すぎる。