都内の有名塾の特徴をひと言で!
- 2025.02.10
- 受験情報

⭐️教育評論家おおたとしまさ氏の「進学塾という選択」という著書で「東大に1番近い塾」として鉄緑会、平岡塾、SEG、グノーブル、成増塾が紹介されている。以下、それぞれの塾の特色を一言でまとめてみる。
★鉄緑会★東大受験生御用達のエリート塾として大変有名。「指定校制度」で東大合格者の多い開成や筑駒などのトップ校の生徒を青田買いし、大量の宿題を出して解かせて学力をつけていく。テキストは「質より量」。やたらテキストが分厚く、その分、重複や無駄な部分も多い。東大生とはいえ指導経験の浅い学生が教えているので授業は単に問題の答え合わせになることが多い。講師の当たりハズレが大きい。英語のテキストに載っている長文問題は2010年代の古いものが多く、近年の重要なトピックを扱っていない。宿題の量が多く部活や趣味との両立は難しい。なお合格実績には「過年度生」つまり、現役時に受からず、他の予備校に行って受かった生徒も含んでいる。
★平岡塾★渋谷に昔からある有名な英語塾。「東大合格80%」などとうたっているが実際には合否調査すらしておらず、詐欺的なPRといわれても仕方ない。大量の宿題を出して解いてこさせるがあまりにも量が多いので授業は単に問題の答え合わせになる。プリントは文法をやたら詳しく説明しているが内容が30年以上前のもので現在の入試に通用しない。とりあえず入ってはみたものの指導方法への疑問から毎年多くの生徒が辞めていく。子供たちは床に置いたテーブルに座って勉強するが椅子になれた子供たちからは足が痛くなるなどの苦情も寄せられる。
★SEG★新宿に居を構える数学好きの生徒のための塾。宿題の量は多くなく「楽しみながら学力を伸ばす」ことが基本的なポリシー。数学好きには最高の塾といえるが苦手意識のある生徒にはキツいとの印象。英語は多読多聴で指導する。文法の学習をほとんどしないので力がつくのに時間がかかるといわれている。また、東大を始めとする国公立、難関医学部、早慶は要約や説明問題を日本語で答えさせる別途対策が必要となる。また作文や文法が重視される日本の大学の入試には多読だけでは不十分だろう。多読指導は生徒によって合う合わないが大きく分かれることも留意すべき。
★グノーブル★中山氏がサピックスから独立して作った塾。中山氏は英文を前から読んでいく「直読直解」を売りにするが、簡単にいえば前から読んでいるだけ。構文分析力が高まってから行えば効果はあるがそのような基礎固めをこの塾はあまりしない。添削指導もしているがなにせ人数が多いのできめ細かな指導をしてもらう期待は持たない方がよい。選抜テストが難しく「ミニ鉄緑」とも言える。ただ、テキストは量が少なくショボい感は否めない。最近の東大合格実績は年を追うごとに減少傾向にある。
★成増塾★都内5ヶ所に教室があるが知名度は低く細々と経営している感じだが根強い人気がある。指導方法に関しては講師に完全な裁量が与えられておりそれに魅力を感じてやる気のある講師が集まるといわれる。生徒は自分に合った講師を選べる。いったん生徒を担当した講師は志望大学に合格するまで持ち上がりで担当する。灘高をモデルにした持ち上がり方式を取っており塾としては珍しい。講師に玉石混交感があることは否めないが英語の門脇、甲斐、数学物理の押川など昔からいる講師なら間違いないだろう。塾としての知名度が低い分だけ生徒の人数も少なく、手厚い指導をしてくれる。「アンチ鉄緑」をモットーにしており、鉄緑のように大量の宿題は出さないのに鉄緑以上の学力レベルに到達することを目標に掲げる。鉄緑や駿台で低迷している人にお勧め。部活や趣味と勉強を両立させたい生徒には良い塾。
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