医学部受験の基礎知識
- 2025.09.17
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★医学部入試の基礎知識★
【1】学費の差(6年間)
国公立350万 私立1800-4500万
→私立も奨学金をフル活用すれば私大の理系学部くらいになる。
【2】医学部は難しい
共通テストは過去の勉強歴がより問われるものになり点数が取りづらくなった。
→物凄く頑張っても1年では間に合わないということが多い。
→共通テストがダメ(全体で8割以下)だと国公立医学部は厳しい。
→すると私立医学部が選択肢になる。ただ、学費が高いので諦めてしまう、というのが一般的な流れ。
→しかし、よく調べれば奨学金もかなりある。大抵の大学は奨学金をフル活用すれば私立の理工系くらいの学費になることも多いので最初から私立の医学部を外さないで欲しい。
医学部は最低でも理科大に合格する学力は必要。
共通テストは8割以上を目指す。
【3】
国公立→50校+防衛医大 入学者定員は9400人。
医学部志願者は毎年13万人。倍率は13-14倍。
私立→31校→志願者9.4万人に対して定員は3584人。
倍率は26.2倍。
ただ、志願者数は「延人数」で1人が3校、4校に出す。これを重複して計算している。実際の志願者は5万人位。→倍率は15倍くらい。
医学部志願者はなぜここまで増えたのか?
❶ 東大、京大を目指していた受験生が医学部を目指し始めた。
大企業に入れば将来安泰という考え方が揺らいでいる。
超進学校では最初の選択肢が東大か医学部か。
ただし、医師が今後も安泰という保証もない。
→2040年には飽和状態?
❷ 医学部定員は増え続けているので受験方式のバリエーションも増え医学部は受けやすくなっている。この4、5年でも増えている。
地域枠も増加。定員合計が9000弱から9400になった。これ以上は増えないだろう。医者が足りている部分と足りない部分がある。
一般枠は増えないが地域枠は増えるかもしれない。
❸ 昔は色々な噂(ある大学の医学部は1億必要?)があったがネットで調べれば情報を入手出来るようになった。
学校の上位レベルの生徒に私大で医学部として認知されていたのは御三家くらいだった。
医学部以外は大学によって生涯年収に差が付くことが知られているが、医学部ならどの大学でも「国家試験」に受かれば誰でも医者になれる。とにかく「医学部に入ることが大事」という流れになって来ている。
その一方保護者が医師の方が大学にこだわる。「国立か私立なら御三家」というのが多い。→現在の風潮は3浪、4浪するなら私立もありみたいに変わって来ている。
医学部情報を誰もが知りうる状況
→中堅の医学部が上がって来ている。トップ層が上がって来ているというよりは下支えしている大学が上がって来ている感じ。
あとは、かつてはあまり知られていなかった受験情報を知る人が多くなってきた。「島根大学は2次試験に理科がない。大分大学は英語と数学の合計点が同じ」など。
より深い情報が求められる時代になり、最近は情報収集して受ける人が多い。
情報収集せずに受けると結果もついて来ない。「今年はどこが穴場なのか?」みたいな情報はボーダーラインの生徒に効いてくる。
ボーダーにいると情報の差が大きい。医学部受験は1年の差が大きい(面接など)だからこそ情報を収集して現役で受かることが大切。
日本で100番以内に入れるなら理Ⅲに受かるから、そういう人は何も気にしなくて良いが、大体の人はそうではないのでどこを受けるかが大切になる。
ボーダーは65と言われるが60あれば情報と戦略さえあれば戦える。
【4】推薦も念頭に置く。
私立医学部だと評定平均3.9の所もある。
→私大医学部は浪人も受けられる所もある。
国公立医学部は評定平均4.3が必要。
→しかし事実上、筆記試験は必要。
【6】地域枠
2007:173人 →2020:1679人(10倍)
地域枠は条件付きの奨学金が貰える。私立大学だと学費と相殺という所も多い。国公立は月に10-20万貰える。
しかし、卒業してから6-11年は決まった場所で働かなければならない。
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