合格実績を公表しない塾は危ない!

合格実績を公表しない塾は危ない!

例年主要大学の合格発表が行われると、各予備校や塾は主要大学への合格者数を公表する。

主要大学への合格者数は塾や予備校を選ぶ際にひとつの有力な基準となる。

ここで注意しなければならないのはその公表時期と公表方法である。

まず公表時期だが、早いタイミングで合格実績を出す塾ほど、その塾の運営責任者は生徒の合否情報に関心を持っていると言える。その意味で単年度で「合格速報」をサイトに出している塾は一般的に信用できるといえる。

逆に「単年度」での合格実績を示すことなく「2000-2021年東大合格者25人」などと、複数年度の合格者数の累積だけしか示せていない塾は合格実績が低迷していることは間違いない。東大コースを設けている塾でも東大合格者0人などということはよくある。

次に公表方法について。合格者の数だけでなく、受験者数が明示されているかどうかも合格実績を見る際の重要な基準となる。「東大10人合格」と言っても、1000人の生徒を抱える塾と、100名しか生徒がいない小規模塾とではそれが意味することは全く異なる。単純計算をすれば合格率は後者が前者の10倍ということになる。

予備校や塾を選ぶ際はそれらが公表している情報をそのまま受け取るのではなく、その情報が意味する所を深く掘り下げて考えなければならないのである。